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水虫対策としてお酢は効果的なの?それとも悪化する?

2020年03月16日

昔から人々は水虫に悩まされてきました。真菌は顕微鏡を使わなければ肉眼で見ることは不可能なので、その昔はなぜこのような症状が出てきてしまうのか、科学的に解明されてはいなかったのです。それでも不快な状況を何とかしたいと生まれたのが民間療法です。もちろん医学的根拠はなし、むしろ皮膚を傷つけて悪化させる恐れがあるものがほとんどなので止めておいた方が賢明です。ただ、医学的根拠も無く何が原因か、また、どういった性質を持つのかも知らないがままに、白癬菌の働きを一時的にでも弱める効果を持つ民間療法も多数あるのは事実でしょう。

活動を弱めても殺菌作用で死滅に追い込まなければ水虫が完治したとは言えず、使用を止めればまた活発化してきてはしまうのですが、大昔にそれだけのものを生み出した日本人の知恵には驚かされるばかりです。特に有名なのがお酢を使った方法です。

お酢には殺菌作用があるので水虫にも効果があると考えられたのでしょう。寿司だって、酢の力で痛みやすい魚をしめてやるといった使い方で利用されています。キッチンにて普通に置かれている食用酢というよりも、木酢液が使われることが多いようです。木酢液とは炭を焼く時に発生した煙を冷やして液体状にしたものです。茶色く燻製した時の様な香りのするその原液をそのままではなく、ある程度薄めてからその中に患部を浸すというのが使い方となります。水虫治療には効果を発揮できないものの、同じく原液を薄めて植物の葉や、土壌に散布することで、害虫の忌避剤として土作りのためにも良い効果をもたらしてくれます。ガーデニングをする方にとってはお馴染みのもののようです。

医学的根拠は無いのですが、汗を掻き高温多湿となった患部はどちらかというとアルカリ性に傾いています。それが木酢液を使用することで酸性に傾くでしょう。お酢の中でも強い酸性を持つのが特徴です。その結果として、白癬菌が活動を緩めるというのは科学的根拠がないわけではなく、かゆみなどの症状は一時的にゆるむかも知れません。ですが、菌の増殖が阻害されるほどまではなっておらず体の持つ免疫力が勝つことはありません。お酢を使ったからといって完治するようなことは無く、やはり適切な薬を使用しなければならないようです。

薬でも副作用の危険があり万が一の時には医師に相談しなければなりません。強い酸性を持つ木酢液は皮膚にどれだけの刺激となるかも分からないのです。皮膚が傷つき力が弱まれば、それだけ白癬菌の活動力がアップするだけです。むしろ悪化するかもしれない危険なものなので、使用しないに越したことはないのです。

たとえ何もやらずとも、季節が変わり涼しくなってくると白癬菌の目に見える活動は弱まります。それが民間療法をやったためと勘違いされ、今日まで伝わってきているケースは非常に多いです。ただそこに白癬菌が留まる限りは治療完了とは言えません、完全に治すために抗真菌薬を使用しましょう。